特集コラム

Column Vol.4

一人ひとりの能力、
個性を活かせる働きがいのある職場づくり

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CASE1.市川工場

一人ひとりが仕事に自信とプライドを持ち、信頼によるチームの力で、働きがいのある職場を実現します

column2_2020_6.jpg化成品事業部 化成品生産統括部 市川工場
市川製造部 市川生産1課 課長
木村 純
私たちの部門は高純度溶剤の蒸留精製がメイン業務で、工程管理や分析、品質管理等を行っています。お客様の要求する品質レベルが高まるなか、24時間2交代制で生産を止めることなく、求められる品質を実現しなくてはならないため、交代勤務の際の申し送りなど、チーム間の連携が重要です。

高い品質レベルをクリアするには非常に難易度の高い業務をこなす必要があるのですが、それが当たり前になっていて、現場でメンバーが苦労し、精一杯取り組んでいる仕事の素晴らしさがなかなか他部門に伝えきれていない部分があるように思います。やはり、自分たちの仕事を社内で理解してもらい、正当に評価され、自信やプライドを持って取り組むことができてこそ、高いモチベーションにつながるのではないでしょうか。

またチーム間の連携を強化していくには、一人ひとりの声をしっかりと聴き、コミュニケーションを深めることも重要です。今年に入ってからは、現場の最前線で働いているメンバーの思いや要望などを知るために、現在困っていることや改善してほしいことについて意見を募集しました。今後は回答の内容を整理し、重要度の高い課題を洗い出して、対策に向けた予算組みなど具体的な活動につなげていきたいと考えています。

現場の本音を聞き、全員で考え、改善につなげていくことで、上司と部下、メンバー同士の信頼関係を深め、もっともっと働きがいのある職場にしていきたいです。

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From Member

技術や知識を全員に均等に教育し、組織の力に変える

column2_2020_8.jpg化成品事業部
化成品生産統括部
市川工場 市川製造部 市川生産1課
係長 渡邊 義勝
当課は38 名という大世帯で、新入社員から年配のメンバーまで在籍しているだけでなく、シフト制のため、各チームの教育状況や環境による取り組みの差が生じる可能性があります。

たとえば、チーム内では優れた成果を上げていると感じていても、全体でみると十分でないケースもあり、課としての評価は低くなることもあります。このような認識の相違をなくすには、技術や知識を均等に、偏らないように教え合う教育を行うとともに、品質・生産量を落とさず誰もが同じように業務を遂行できる環境が必要です。

人に教えることが苦手なメンバーもいますが、自分の持つ知識やスキルを広めたいという気持ちはモチベーションにつながると思います。

仕事の難しさと成果の素晴らしさをきちんと伝える

column2_2020_9.jpg化成品事業部
化成品生産統括部
市川工場 市川製造部 市川生産1課
係長 清水 朗
市川工場生産1課は、当社の中でも同時に扱う装置の数が非常に多く、複雑な手順を踏みうまく連携を図りながら稼働させるなど、かなり難しい業務を行っています。

そもそも「トラブルを起こさずに業務を遂行する」ことのハードル自体が高く、難易度に見合った理解が得られていないのではないかと懸念しているメンバーも多いと思います。やはり、きちんと社内で理解を得て、正当な評価を受けることが、課全体としても大きなモチベーションになるはずです。

今後は「生産1課が日常的にやっていることは、実はすごいことなんだよ」という部分を、木村課長とも協力してしっかりと社内にアピールしていきたいと考えています。

全体で取り組むことで、チーム全員の成果を向上させる

column2_2020_10.jpg化成品事業部 化成品生産統括部
市川工場 市川製造部
市川生産1課
主任 窪寺 哲平
私たちの職場は、一つの仕事を一人で行うのではなく、次のチームに手渡していくという性質があるため、引き継ぎ業務が重要なポイントと言えます。

一つの言葉でも、一人ひとり捉え方が違うので、正確な伝え方を考えなければなりません。その上で、メンバーの個性や特性を生かし、力を発揮してもらえるような環境や関係作りが不可欠です。一緒に働くなかで、一人だけの評価が上がっても全体のモチベーションにはつながりませんし、関係性もうまくいかなくなります。

一人ひとりが意識を変え、課全体で同じ方向を向いて仕事に取り組むことで全員の成果が上がれば、本当に働きがいのある良い組織になり、評価もついてくるようになると思います。

CASE2.千葉工場

一人ひとりが目的意識を持って働くことで、高いモチベーションを保ち、働きがいのある職場を目指します

column2_2020_11.jpg千葉工場 千葉製造部 千葉生産6 課
課長 浪川 広
千葉生産6課では、感光材の三本柱と呼ばれる品種を製造しています。工場は24時間稼働しており、製品によって複雑なシフトを組み合わせ、チーム割を調整する必要があります。勤務帯によっては顔を合わせる機会が少ないメンバーもおり、コミュニケーションを取るのが難しいという課題があります。しかし、チーム間の連携は仕事の質を決める肝であり、情報共有は非常に重要です。人数も多く、メールでの伝達が中心になりがちですが、状況に応じて個別に会話したり、研究開発や環境安全の担当者に来てもらって製造工程の確認や疑問点のヒアリングをする機会を増やすことで、より理解を深める取り組みを進めています。

同時に、メンバー一人ひとりが目的意識をもって働くことが、組織の力を向上させる鍵を握ると考えています。そのため、各メンバーと最低年2回の面談を実施し、将来を見据えた目標や考えを把握したうえでアドバイスをしたり、異動の希望なども聞いています。課内の3チームで作るものが全く違うので難しい部分もありますが、やりがいを持ってもらうことが重要なので、ジョブローテーションを含め、スキルアップできるさまざまな取り組みを進めています。

私自身もそうでしたが、いろいろな業務経験は、視野を広げ、新しい可能性の示唆にもつながります。その経験がモチベーションを高め、スキルアップを実現し、ひいては組織を強くする原動力になっていくと考えています。

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From Member

事前の協議やヒアリングにより、現場の情報を共有する

column2_2020_13.jpg千葉工場 千葉製造部 千葉生産6課
担当課長 高戸 秀樹
自分たちが立てた計画が予定通りに遂行でき、製造現場で対応しているメンバーがトラブルや事故なく作業を行えている時が、最もやりがいを感じる部分です。

当たり前のことですが工程内でトラブルが発生すると、計画よりも作業時間が延びてしまい、モチベーションも下がりやすくなります。そうした事態を防ぐために、事前の協議や現場のヒアリングから工程における懸念点を洗い出し、関係者と協議して、普段からトラブルが起きないような対策を取るようにしています。

さらに、現場で若手・中堅社員の作業の状況や理解度をチェックする教育を実施し、全体のスキルの底上げにつなげたいと考えています。

お互いに助け合い、スキルアップし合う職場環境をつくる

column2_2020_14.jpg千葉工場 千葉製造部 千葉生産6課
係長 阿部 諭
チームには若手が多いので、まずは一人ひとりのスキルを理解・把握することが第一歩です。そこから教育をし、各自の自信につなげられるようにしたいと考えています。

若手が私たちミドル世代の発言をどう捉え、どのように理解しているかには不安もあります。一対一で話せる場面があればよいのですが、難しい時は周りの方にも協力を得て、コミュニケーションを取るようにしています。

今期は、設備に関わる教育に積極的に取り組んでいく予定です。自分の持つスキルを他のメンバーに教えることで周りがスキルアップし、お互いに助け合う職場環境をつくりたいですね。

相互に良い部分を認め、モチベーションを高める

column2_2020_15.jpg千葉工場 千葉製造部 千葉生産6課
主任 宮本 真樹
私のチームではメンバー全員で生産工程の全体を把握し、高いアウトプットを目指して、業務に取り組んでいます。

各自の作成したデータや報告書は必ず確認・修正しフィードバックしていますが、気をつけているのは、できたことを褒めることです。「ここが良かった」「目の付けどころがいい」など良い部分を伝えた上で、さらに頑張ってほしいポイントについて伝えています。

今後もお互いがリスペクトし合える関係をつくることでモチベーションを高めて、さらには生産性向上につなげていければと思います。