化学メーカーとしての責任

東洋合成工業は、安全操業を最優先し、社員、協力会社社員、地域住民など関係者の安心できる操業環境を確保し、人々や環境にとって持続可能な製品を開発していく使命があると考え、取り組みを進めています。

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化学メーカーの責任として、安全操業は絶対に譲れない基本です。 私たちの事業活動は危険物を安全に扱える技術によって成り立っているからです。 その技術を向上させるための活動として、昨年は指摘をして改善を指示する従来の監査から、現場の声を聴き、共に考えて「できる」改善を行う監査へと安全監査のリニューアルを行いました。

さらに、今年はその技術を支えているのは作業に携わる社員一人ひとりであることに注目。私たちは全社でその安全に関するリテラシーを向上させるための一つの活動として「危険源撲滅活動」の取り組みを全社で始めました。この活動はどのような場所、設備に危険が潜んでいるのかを現場で議論、抽出し、改善していく活動です。一過性のものとせず、それぞれの事業所で定着させ、長く続けられる取り組みとなるように工夫を凝らした活動です。

安全方針

  1. 「常に安全を最優先します」を念頭に、全社員が一丸となって安全衛生活動を推進します。
  2. 人命尊重の理念の下、必要な社内基準を設け、法令を遵守し、安全で働きやすい職場環境の創造を目指します。
  3. 良好なコミュニケーションを社内・社外で展開し、社内外の関係者の安全と健康の確保に貢献します。
  4. 全従業員がそれぞれの立場で職場に潜む危険源の把握に努め、リスク低減に貢献します。

環境・安全管理の組織

環境・安全管理の組織の図

安全活動報告

安全パトロール

研究所を含めた全事業所で、毎月安全パトロールを実施しています。パトロールには事業所内の各課が相互で行うもの、事業所を超えて他事業所のメンバーが複数参加し相互に行うもの、トップマネジメントが参加するものなど、多彩な活動となっています。様々な視点によるパトロールを実施することで、より効果的、実質的な改善につながる活動を目指しています。

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safe_2021_03.jpg市川工場 市川環境安全課 副主事
竹内 希美
市川工場では、今まで「エリアの中で不安全箇所がないか」をテーマに安全パトロールを行っていました。これを一部見直し、「作業が不安全ではないか」に重点を置いたパトロールを始めています。まだまだトライアル段階で、いかに「飾らない、いつもと同じ作業の状態」を確認できるか、有効な安全パトロールにすべく奮闘中です。

一つ一つ課題を解決しながら、安全な工場を目指しています。

chem_safe_2020_03.jpg感光材研究所 研究管理課 担当課長
堀切 和雅
実験者目線での「テーマ型安パト※」にチャレンジしています。皆で安全面の課題を見つけ、実効性のある対策を立てて解決しています。この活動が実験者の安全意識の高まりに役立っていることを実感しています。お客様のご要望である荷役の迅速化と安全の両立が私達の課題です。荷主様や運送会社様に安全を伝える活動を毎月継続して行うことは大変ですが、お客様からいただく「安全で困ったら東洋合成へ」の言葉が励みになっています。

※テーマ型安パト:当社で行っている社員による他の職場の不安全な設備、場所、動作を見つけて改善を促す「安全パトロール」に特に着目する事項(テーマ)を決めて実施する安全パトロール

安全啓発活動

safe_2021_04.jpg香料工場では年に2回、万が一漏洩が発生した時を想定した初動対応訓練を実施しています。実際に水を入れたドラムを転倒させて、作業者は通報、連携、保護具を着用し、土嚢、オイルマット、止水板等を使っていち早く対応を行います。作業員はこの訓練で水の流れが速いことを身をもって体感することで、初動対応の重要性や安全に作業をする必要性を改めて知ることができます。

私たちは社員が自ら調査・企画し、協力会社含め当社で働く全ての作業員に安全について教育する活動「安全啓発活動」として展開しています。体感を経て、皆で分かち合うことで、安全に対する理解がより深まる機会となっています。

safe_2021_05.jpg淡路工場 淡路生産課 課長
小林 裕之
漏洩は可燃物の燃焼による火災や被液による薬傷、水や土壌の汚染などのきっかけになります。香料工場ではISO14001を取得し、環境保全を標榜していることもあり、「漏洩は絶対させない」という意識を持ってもらうため、過去に発生した漏洩トラブル再現および漏洩防止訓練を行い、万が一漏洩が起こっても環境への影響が生じないように努めています。

タンクローリー運転手向けの安全教育

chem_safe_2020_04.jpg高浜油槽所では1日100台を超えるタンクローリーを受け入れています。
ケミカル品の積み込みは運転手との協働作業となり、油槽所の安全は当社の社員、協力会社社員だけでは保つことができません。このような理由から、高浜油槽所では毎月の安全強化日に「安全啓蒙活動」として荷役開始前のタンクローリー運転手向け安全教育を行っています。私たちはこの取り組みを全社に広げ、社員が自ら調査・企画し、他の社員に安全について教育する活動「安全啓発活動」として展開しています。
お互いに教育し、される立場になることで安全に対する理解がより深まる機会となっています。

安全啓発活動の一つとして毎年、荷主様、運送会社様を対象に本物のタンクローリーを使って溢れさせるオーバーフローの実演をしています。

chem_safe_2020_05.jpgロジスティック事業部 高浜油槽所
物流業務課 課長 加藤 永子
お客様のご要望である荷役の迅速化と安全の両立が私達の課題です。

荷主様や運送会社様に安全を伝える活動を毎月継続して行うことは大変ですが、お客様からいただく「安全で困ったら東洋合成へ」の言葉が励みになっています。

OSHMS

危険物を扱う当社は事故を未然に防止するためにOSHMSを導入し、職場のリスクアセスメントを実施し、リスクの低減を図るなどの活動をしています。2018年3月にOSHMSの国際規格ISO45001が発行され、9月にはこの国内規格JIS Q 45001が発行されます。当社ではさらに安全衛生活動を高めるため、この規格の承認取得を目指します。

※OSHMSとは:労働安全衛生マネジメントシステムの頭文字で、継続的な安全衛生管理を自主的に進めることにより、労働災害の防止と労働者の健康増進、さらに進んで快適な職場環境を形成し、事業場の安全衛生水準の向上を図ることを目的とした安全衛生管理の仕組みのこと

静電気講習

当社の製品の多くはその製品中に含まれる金属が非常に少ないことが大きな特徴となっています。そのために金属との接触を避ける生産工程となり、静電気帯電も起こりやすくなります。帯電は、有機溶剤などに対して着火のリスクがありますので、私たちは産業安全技術協会の静電気エキスパートの資格者を複数名確保して、設備の対応、作業の方法について検討し、静電気帯電によるリスクの封じ込めを行っています。その静電気安全の管理を確実なものとするために「安全啓蒙活動」などの教育の機会に静電気エキスパートを含む社員自らが静電気安全教育を実施するとともに、産業安全技術協会の専門家を招いての講習会も定期的に毎年開催しています。

救急救命講習

非常時に備え、各事業所では消防の協力を得て救命講習を実施しています。また事業所にはAEDを設置し、使用方法を「安全啓蒙活動」などの機会を通じて、教育・訓練しています。

安全啓蒙活動

当社では社員が自ら調査・企画し、他の社員に安全について教育する活動を「安全啓蒙活動」とし、各事業所で定期的に実施しています。

  • 市川工場 救命講習会

    市川工場 救命講習会

  • 千葉工場 空気呼吸器装着訓練

    千葉工場 空気呼吸器装着訓練

  • 香料工場 空気呼吸器取り扱い教育

    香料工場 空気呼吸器取り扱い教育

  • 淡路工場 配管の組立手順教育

    淡路工場 配管の組立手順教育

  • 高浜油槽所 ローリーのオーバーフロー実演

    高浜油槽所 ローリーのオーバーフロー実演

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東洋合成工業は、電子部品製造用材料の生産、調合香料用材料の生産、 化学製品の生産に使う溶剤のリサイクル、液体石油化学品の省エネルギー物流等を通じて、社会に貢献します。
私たちはこの企業活動で地域社会が負う環境負荷が最も低く抑えられるよう努めます。
会社の活動が地球環境の改善に貢献できるように指向します。

環境方針

目標

環境保全と安全操業を経営の重要課題と位置付け、各事業所は内に向かっては「社員の安全と健康」を、外に向かっては「地域環境の保全」を念頭に企業活動を推進します。

法の遵守

環境保全の諸法令を遵守し、地域の住民の声にも耳を傾けるように全従業員に徹底します。

環境活動報告

大気・水質

chem_safe_2020_06.jpg大気への汚染物質排出量:硫黄酸化物(SOx)は、前年度比で削減、窒素酸化物(NOx)、ばいじんについては、高稼働の影響により、前年度比で増加となっております。引き続き基準値管理を行っていきます。水域への汚濁負荷量:化学的酸素要求量(COD)は、生産量の増加により、前年度比で増加となっています。
排水基準値を順守し、自社廃水処理場で処理可能なものについては処理を行い、産業廃棄物の減量化を継続しています。またCOD計、全有機体炭素計(TOC計)、ガスクロマトグラフ質量分析計などを導入しており排水処理管理を強化しています。

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PRTR

化学物質排出把握管理促進法(PRTR制度)対象物質の大気排出量は、主なものでは、ベンゼンが前年度比で約70%の大幅減少となりました。
1,4-ジオキサン、塩化メチレン、アセトニトリルは前年度比で増加となっております。
排出量削減の改善検討や設備の強化など削減への取り組みを行っています。

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エネルギー

safe_2021_06.jpgエネルギー使用量は、新製造等の稼働などにより、前年度比で9.2%の増加となりました。エネルギー原単位は、一部施設の不具合などにより前年度比で約1.1%の増加となりました。
高効率化、使用量削減等に取り組み、省エネルギー化に努めていきます。

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  • エネルギ-原単位の推移_2009年度基準.jpg
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廃棄物および再資源化

廃棄物については、生産量の増加により、前年度比3%の増加となりました。
また、化成品事業部(市川、香料、淡路工場)では溶剤のリサイクル事業を行っています。千葉工場では、主に工場内で使用した廃溶剤を蒸留精製し、再利用を行っています。
回収装置の改善など再利用強化の取り組みを行っています。

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  • 市川・香料・淡路 工場再資源化量の推移.jpg
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  • 千葉工場 再資源化量の推移.jpg

事業継続

東洋合成工業では、当社の事業を中断させないことがステークホルダーの皆様への最大の貢献であると認識し、事業継続に関する取り組みの強化を図っています。

事業継続マネジメント

BCM基本方針

  • 人命の尊重
    全従業員とその家族ならびに近隣社会、お客様その他全ての関係者の生命および身体の安全確保を最優先します。
  • 拡大防止
    二次災害(会社施設の火災や環境汚染等)の発生防止に努めます。
  • 重要業務の継続・早期復旧
    社会的に有用な企業として、重要業務を可能な限り継続、または停止した場合でも早期の復旧を目指します。
  • 地域貢献
    社会から信頼される企業として、地域住民や周辺自治体との協調に努めます。
  • 事業継続マネジメントの実施
    ステークホルダーに信頼される、リスクに強い企業を目指し、事業継続計画を常に見直し、改善に努めます。

東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災ではその影響が実際に被災した工場をもつ企業だけではなく、その影響が全世界の生産活動に及びました。当社のフォトレジスト用感光材に代表される製品を生産している当社の事業中断も同様に、多くのステークホルダー(利害関係者:取引先、投資家、地域住民など)に影響をもたらします。

ISO22301認証取得

ISO22301認証票ISO22301認証票化学製品を製造する我々はいまや従来からの「人命保護、資産保護」を目的とした防災対策では、今日求められる「重要な製品及びサービスの継続」といった目的を達成するには不十分と考え、先進的な取り組みとして事業継続を目的とした英国規格協会が発行するマネジメントシステムBS25999を2012年9月に取得しました。東日本大震災により、事業継続への要請は世界的な潮流となり、2012年5月に国際標準規格ISO22301が発行され、当社は2013年に同規格の認証を得ました。

事業継続計画(BCP)

「重要な製品及びサービスに影響を与えるインシデント(事業継続に障害を与える災害や事故など)」が起きたときに、重要な事業を支える重要な活動を継続する、もしくはできるだけ早期に復旧することが必要です。当社はインシデントが発生した際に、その影響を軽減し、事業の復旧を速やかに遂行するための事業継続計画(Business Continuity Plan)を策定し、演習・訓練を行っています。また、平時から事業場内の機器を分析し、その重要度に応じて部品や機器のバックアップの準備、代替機器の選定などの取り組みを行っています。

防災格付け

DBJ BCM 格付け2019当社は、日本政策投資銀行(DBJ)よりDBJ BCM格付融資を受け、格付結果は「事業継続に対する取り組みが特に優れている」 と評価されました。この取り組みがあらゆる災害や危機時の環境変化に高い適応力があると認められ、2011年12月、日本政策投資銀行の「防災格付」において「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」との高い評価を受け、化学メーカーとして初の適用融資が実施されました。この評価は毎年、継続的に実施されています。

防災

防災組織

市川工場、千葉工場、香料工場、淡路工場、高浜油槽所の各事業所では自衛消防隊を組織し、緊急時に備えて事業所の特性に応じた各種訓練を定期的に実施しています。

  • 千葉工場 放水訓練
    千葉工場 放水訓練
  • 香料工場 放水訓練
    市川工場 放水訓練