沿革
私たちが乗り越えてきた"困難"と"技術革新"
医薬品用化学製品から蒸留精製技術へ
東洋合成工業の創業は1954年、医薬品用化学製品の製造・精製からはじまりました。数年後、ドイツの化学雑誌の論文をもとに蒸留塔(液体の化学品を沸点の差を利用して分離する装置)を設計し、この装置で輸入品の合成繊維原料の精製を開始しました。蒸留精製という最新の技術によって大きな成功を収めましたが、やがて主要な合成繊維・合成樹脂は国内の大手石油化学メーカーで製造されるようになり、輸入品精製から次の技術へと革新の時がきました。
- 1954年9月
麻酔薬などの医薬品用化学製品(トリクロールエチレン、塩素酸バリウム)の製造ならびに精製を目的として、東京都江戸川区江戸川3丁目13番地に日本アセチレン化学工業株式会社設立(資本金1,000千円)、工場を本社所在地に設置
- 1956年
- 東京都江戸川区小松川へ本社移転
- 1961年5月
- 商号を東洋合成工業株式会社に変更
化学反応技術の習得
輸入品に代わって多量に製造されるようになった石油化学品を原料とし、それを化学変化させて塗料原料、農業原料、合成樹脂添加剤を合成する技術開発を進めました。
様々な大学へ足を運び、今日の香料材料事業の基幹となる化学反応技術を習得。実験室のフラスコ段階から大量生産する工場の製造技術までを毎日試行錯誤で開発したのです。
- 1963年1月
- 千葉県市川市に新工場竣工、工場移転、酢酸エステル製造開始
- 1971年2月
- 東京都中央区に東京営業所開設
- 1971年8月
- 千葉県市川市に本社を移転
- 1971年10月
千葉県市川市にタンクヤードを建設(400kℓタンク6基、650kℓタンク5基を設置) 高浜油槽所を開設、液体化成品タンク保管業務開始
- 1972年5月
- 高浜油槽所保税倉庫認可を大蔵省より取得
- 1975年10月
- 産業廃棄物中間処理業者の認可を千葉県より取得
- 1978年12月
- 倉庫業の許可取得(関運倉第341号)
次の次の世代へ向けた感光材の研究開発
1970年代、二度のオイルショックを機に石油化学誘導品分野にも大手企業が参入し、再び革新の時を迎えました。日本の産業は急速に電子デバイス産業へとシフトをはじめました。電子製品の性能は半導体で決まります。その半導体製造に欠かせないフォトレジストは感光性の樹脂を溶剤で溶かした溶液です。私たちは、この感光材の研究開発に取り組みました。しかし半導体は3〜4年に一度の周期で、集積度が4倍になります(ムーアの法則)。
半導体メーカーは半導体製品を生産販売しながら、同時に次世代半導体の生産技術を開発しています。そこで私たちは次の次の世代、7〜8年先の需要を狙った研究開発を行うことで感光材メーカーとして評価を得ました。
- 1981年7月
- 本社工場内に感光性材料製造施設完成、感光性材料の製造開始
- 1982年9月
- 千葉県船橋市に感光材研究所を開設
- 1983年3月
- 高浜油槽所 第6期タンクヤード工事完了(液体化成品貯蔵能力合計 47,500kℓ)
- 1985年10月
高浜油槽所にLPG用タンク3基完成(タンク容量1,800kℓx3基)、LPGの委託保管業務開始
- 1988年9月
千葉県香取郡に感光性材料製造を目的とする当社全額出資の千葉東洋合成株式会社を設立
(資本金200,000千円)
- 1989年11月
- 千葉東洋合成株式会社感光性材料製造工場(現 千葉工場)完成
- 1993年5月
- 市川工場感光性材料製造部門「ISO9002」取得
- 1994年5月
- 市川工場「ISO9001」取得
- 1995年10月
- 市川工場化成品製造部門「ISO9002」取得
- 1996年4月
高浜油槽所「ISO9001」取得
千葉東洋合成株式会社及び東正産業株式会社を合併、千葉工場、高浜油槽所「ISO9002」取得
- 1996年11月
- 千葉県印旛郡に新研究所完成、感光材研究所移転
- 1998年9月
米国オハイオ州に当社全額出資の子会社「TG Finetech Inc.」を設立(資本金400,000米ドル)
- 2000年3月
- 日本証券業協会に店頭登録(現ジャスダック)
- 2001年1月
- 千葉工場に第三感光材工場完成
- 2002年7月
- 市川工場「ISO14001」取得
終わることのない技術革新
私たちの研究開発は決して終わることはありません。様々な困難に直面し、それを乗り越えてきたのは独創的な視点を大切にした研究開発。それが私たちの生命線です。半世紀以上の技術と経験の蓄積に独創的な視点を加えることで、ライフサイエンス、ナノテクノロジー、エネルギー分野等、常に未来の技術に向かって革新を続けています。その前向きな姿勢は、これからも変わることなく続いていきます。
- 2002年11月
- 食品添加物製造設備の新設
- 2003年4月
- 事業部制の導入
- 2004年6月
- 環境レポートの作成・公開
- 2004年9月
- 創業50周年
- 2004年12月
- イオン性液体生産設備完成
- 2005年4月
- オランダ・ロッテルダムに物流拠点設置
千葉工場「ISO14001」取得
- 2006年5月
- 千葉第二工場完成
- 2008年12月
株式会社トランスパレントの第三者割当増資(12,500株)を引き受け、当社出資比率98.02%となる
- 2010年2月
- 特定保税承認者(AEO)を取得
- 2011年3月
- 兵庫県淡路市(津名生穂地区)に工場建設用地を取得
- 2011年4月
- 本社及び営業所を東京都中央区日本橋に移転
- 2012年5月
- 千葉県香取郡東庄町に香料工場竣工
- 2013年4月
- 兵庫県淡路市生穂新島に淡路工場竣工
- 2013年6月
- 本社及び営業所を東京都台東区浅草橋に移転
- 2013年9月
- 株式会社トランスパレントの事業のすべてを継承
- 2013年10月
- 本社及び千葉工場にて事業継続マネジメント規格「ISO22301」認証取得
- 2014年1月
- 淡路工場「ISO9001」取得
- 2014年4月
- 淡路工場「ISO14001」取得
- 2014年9月
- 創業60周年
- 2015年10月
- 中国・上海市に駐在員事務所開設
- 2018年4月
- 高浜油槽所 管理棟 竣工
- 2020年1月
- 厚生労働省「くるみんマーク」認定
- 2020年3月
- 鹿島アントラーズFCとのビジネスクラブ契約締結
- 2020年6月
- 経済産業省認定「2020 年版グローバルニッチトップ企業 100 選(素材・化学部門)」に選定
- 2020年10月
- 千葉第4感光材工場 竣工
- 2021年12月
- 高浜油槽所 創立50周年
- 2022年2月
- 千葉ロッテマリーンズとのオフィシャルスポンサー契約締結
- 2022年4月
- 東京証券取引所区分見直しに伴い「JASDAQ(スタンダード)」→「スタンダード市場」へ移行
- 2022年4月
- 淡路工場新蒸留塔 増設
- 2023年9月
- 香料工場管理分析棟 竣工
- 2024年3月
- 淡路工場屋内充填所 竣工
- 2024年3月
- 経済産業省「健康経営優良法人2024」(大規模法人部門)認定
- 2024年5月
- 感光材開発分析棟 竣工
- 2024年8月
- 第4感光材工場Ⅱ期工事 竣工
- 2024年9月
- 創業70周年