社長メッセージ

木村有仁氏

東洋合成工業は、常に時代を先読みし、その未来にフィットしたサービス、製品を開発して参りました。1950年代は、戦後の重工業化を支えた輸入品の先進的な蒸留精製、東京湾最深部で化学製品を安全に一次貯蔵し、船・ローリー・ドラムなどあらゆる荷姿に対応した配送サービスの展開。1970年代には、半導体・液晶黎明期前の感光材開発、グローバル化による発展途上国の中間層増加をにらんだグローバルマーケットへ向けた香料開発と供給。そうした活動を通して、東洋合成工業はグローバルニッチトップのポジションを得るまでになりました。

そして今、グローバルエコノミーの中で超・情報化社会へ向け技術革新は急速に進化しています。半導体の微細化、高速無線通信、記憶容量の飛躍的増加、あらゆるデータの電子化、大量データのリアルタイム並列処理、AIロジックの出現......。あらゆるデバイスがデータを吐き出し、大量のデータをリアルタイムに解析・処理する時代が現実のものとなっています。

それを支える半導体の微細化・高機能化の進展とともに、東洋合成工業が主戦場とするEUV(極紫外線)プロセスなど先端系のフォトレジスト材料への要求は、さらに低メタル化・超ファイン化が強まっています。高品質・安定供給、更なるサービスと生産性の向上を望む市場環境は、東洋合成工業にとって大いなる追い風です。創業以来培ってきた高純度合成力、精製技術により磨きをかけ、顧客品質を満たす安定供給体制を強化することで、世界の技術革新を支えて参ります。

東洋合成工業の前には可能性の地平線が拓けています。1つひとつの顧客課題、技術課題を独創的な視点で解決し、超高品質と生産性を両立させることで日本のマテリアルイノベーターの道を突き進んでまいります。

東洋合成工業株式会社
代表取締役社長 木村 有仁