持続的成長を支える人材育成

人材育成

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人事基本方針

  1. チャレンジ精神
    チャレンジ精神を持って、困難を乗り越え、革新的な成果を出した社員を評価し、正当に処遇していく
  2. 積極的な人材育成
    自らのキャリア開発に向けて、積極的に自己研鑽に励む社員を支援する
  3. オープン&フェア
    客観的かつ公平で高い納得性が得られるようオープンに推進する
  4. 安心して働ける職場環境
    社員が安心して働ける職場環境・制度を整えていく


人材育成で創る良質な関係性と競争力

employee_2020_01.jpg執行役員 人事部 部長
澁谷 英樹
 当社は、感光材をはじめとした先端半導体向け材料において世界No.1のシェアを誇り、合成香料の特定原料でも世界シェアNo.1、グローバルニッチトップ企業として成長を続けています。この成長を支えるのは「人財」の力であり、今後も競争力ある企業であり続けるためには、個々の能力を最大限に引き出し、関係性を育む人材育成が不可欠です。
 私たちは、人材育成を「一人ひとりの自己理解と他社理解を深め、良質な関係性を築く重要なプロセス」と捉えています。流行や一過性のスキル獲得ではなく、自らの強みや弱み、思考や判断の"クセ"を理解し、他者への興味と理解・尊重のうえで、チームとして相乗効果を生むことこそが、真に競争力のある組織づくりにつながると考えています。

特別対談

東洋合成スペシャルデイ対談2025
「人とチームの関係性」
長沢 修氏(TED Company代表 株式会社ウエイクアップ法人事業統括ディレクター)×木村社長

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人事制度

人材育成を支える人事制度の設計思想

 人材育成を支える土台として、人事制度は単なる「制度設計」や「ルール整備」ではなく、社員一人ひとりの成長と活躍を実感できるものでなければなりません。制度が「作られたもの」として形骸化するのではなく、必要な人が、必要なタイミングで、自然に活用したくなる(=流行る)制度であることを重視しています。また、当社の人事制度は、次の3つの観点を基軸に設計・運用されています。

1. 経営理念・経営戦略と連動した人事制度
 当社の経営理念・経営戦略に基づき、人事制度は「戦略実現のための仕組み」として設計しています。事業成長に必要な人材要件を明確にし、その実現に向けた期待・育成・評価を一貫性のある構造で支援します。これにより、人材戦略と経営戦略の整合性を確保し、制度が現場の力として有機的に機能することを目指します。

2. 目指す人材像と制度要素の連動
 当社が目指すのは、「自己理解に基づく挑戦と他者との協働を通じて、組織に価値をもたらすことができる人材」です。この人材像の実現に向けて、人事制度では以下の3要素を有機的に連動させています。

  1. 期待・役割の明確化
    職種や等級ごとに求められる「期待役割」を定義し、何を成果とするのか、どのような行動が評価されるのかを明示。これにより、社員が方向性を持って自律的に行動できるようにします。
  2. 教育・トレーニング
    定義された期待役割に基づき、等級(キャリアステージ)ごとに必要なスキルマインドを育成するための教育プログラムを提供します。個人の自己理解や成長意欲を起点に、上司との対話を通じた「学びの循環」を生み出します。
  3. 評価シート・行動評価
    期待役割や教育成果を踏まえた評価シートに基づき、成果(What)とプロセス(How)をバランスよく評価します。評価は行動に紐づいたフィードバックの機会であり、成長を促す仕組みとして運用されます。

3. 公正・透明性のある運用と処遇
 人事制度は、公正かつ透明性のある運用によって初めて信頼を得ることができます。等級・評価・処遇は、明文化された基準に基づき、上司との納得ある対話のもとで実施されます。また、「オープン&フェア」の人事方針のもと、評価結果や処遇の根拠も可能な限り開示し、社員一人ひとりが自らの成長を実感できるよう努めています。

人事制度は、単に組織の統制手段ではなく、社員の成長と組織の進化を同時に促す「共創のプラットフォーム」であるべきだと考えます。これからも、制度と運用の両面から、社員の活躍を後押しする人事を追求していきます。

人事制度体系

人事制度体系

人材育成

基本的な考え方

 当社は、「社員は全員有能であり、すべては育成次第」「会社は"成長"を提供する場」「人の可能性を開く」という基本的な考えのもと、個人の成長はもとより、成長した個人 の共創によって組織としても成長する姿を目指して、各種施策を展開しています。

組織成長と人材育成の両立

 当社は、組織の状態を定点観測し職場環境を整えることで、組織成長と人材育成の両立を図る「イキイキ職場づくり」、各自のキャリア自律を土台として各ステージでのスキルを継続的に習得できる「長期の成長支援計画」、社会のニーズと各人の思いや得意分野の重なり部分を大きくするための「キャリア開発支援」、各人が設定した目標に基づくスキルアップやキャリアアップを継続的に支援する「計画とレビューの育成サイクル」などを具体的な施策として展開しています。

●組織開発と人材開発(イキイキ職場づくり)

 当社は、「イキイキ職場」は個人が充実して活躍できる場と定義しており、その実現には、組織単位のアプローチ(組織開発)と個人にフォーカスしたアプローチ(キャリア開発+スキル向上)の両輪が必要です。組織の成長は、部門長が組織目標の達成と人材育成を両立する組織運営を行っていくことが求められ、強化項目を5つあげ、取り組みを推進しています。個人の成長は、キャリア開発とスキル向上を促す施策を展開しています。

組織の成長5つの強化項目
  1. メンバーの仕事のやりがい
  2. 人材育成を支える仕組みづくりと運用
  3. 生産性向上
  4. 風通しの良い職場づくり
  5. 働きやすい環境づくり

個人の成長支援

●長期の成長支援

OFF-JT(研修)
 当社は、成長の根幹となるキャリア観の確立を基本に据え、新入社員から上級管理職に至るまでの長期的な視点から、それぞれの段階で必要となるスキルを定め、学習する機会を提供し長期的な成長を支援しています。
 なお、2024年度、人事部が主催した研修における社員一人当たり平均年間研修費は67,000円でした。

OJT(職場内訓練)
 当社は、業務を通した実践的な人材育成を支える仕組みとして、1対1(マンツーマン)のOJTを導入しています。また、OJTをより効果的に運用し、安全な生産活動と職場における人材育成力を底上げするため、「教える技能の教育」を実施しています。トレーナー資格を有する社員が、OJT担当者に「教え方の4段階」を指導し、OJT担当者は、その手法を基に新人に仕事を教えていきます。

●キャリア開発支援

 当社は社員のキャリア希望を聞く機会として、全社員を対象とする年2回の上司との目標管理面談とあわせて「キャリア自己申告制度」を設けています。キャリア開発は、フレームワークを用いて個人のやりたいこと(Will)、できること(Can)を具体化し、これまでの知識や経験・得意分野を棚卸、上司・組織やチームから期待されていること(Must)との"3つの円の"重なりを把握し、その重なりがより大きくなるよう、上司と部下がともに考え育成計画を立案しています。キャリア(人生)を取り巻く環境について理解し、自身の「ありたい姿」に近づくためには、周囲の環境変化に柔軟に対応し、自ら主体的に取り組むことが重要であることを体感的に理解する機会として、「キャリア研修」やありたい姿に近づくために必要なスキルアップを図るためのスキル研修、自己啓発としてのeラーニング受講を設けています。
 また、オープンポジションに応募できる社内公募制度を導入し、社員の自律的なキャリア構築を支援しています。

研修体系図

研修体系図

キャリア開発フレームワーク

キャリア開発フレームワーク

計画とレビューの育成サイクル

 当社は働きがいを向上させる取り組みとして、全社員を対象に年2回、上司と部下による目標管理育成面談を実施しています。上半期の面談では、組織の目標から個人の目標を定め、その達成のための行動目標を立てます。目標を達成するため、個人として何の知識・経験を獲得し、どのように実務適用してスキルアップしていくべきか、本人と上司が対話のうえ計画を立てます。下半期の面談では、目標の達成度や成長実感、本人のキャリアの希望を確認し、上司からの期待などをフィードバックし、目標や計画の見直しを行うといった、育成サイクルを実現しています。

公正な評価
 当社は、人事考課規程に基づき、年2回人事考課を行っています。社員は各部門の組織目標に則した個人目標の設定を行い、その達成度に応じた評価がなされ、報酬などに反映される仕組みになっています。
 期首には上長と目標設定面談を実施し、半期末ごとに評価のフィードバック面談を行っています。社員には、評価項目、評価基準を開示し、透明性ある評価に努めています。

従業員エンゲージメント

 当社は、「働きがい」「働きやすさ」の現状把握と組織の課題抽出のため、全従業員を対象にしたエンゲージメントサーベイを年1回、管理職を対象とした360度フィード バックを不定期で実施しています。エンゲージメントサーベイの回答率は例年98%以上となっており、仕事のやりがいや成長実感などは年々改善しています。サーベイ結果は期初の経営方針説明会において全社員へ共有するとともに、管理職向けにはフィードバック説明会を設け、分析結果と今後の改善方針について伝えています。その後、各部門長を通じて社員へフィードバックしています。また、結果を踏まえた対策も実施しています。
 「働きがい」の向上には、社員が「自分は成長している」と感じられるように、自律的なキャリア構築に向けた支援を、「働きやすさ」向上には、制度や環境の整備に加えて、社員が安心して、力を発揮できるように、ダイバーシティ推進チームとの連携やチームビルディングなどを活用した心に根差した組織開発を推進しています。

従業員エンゲージメント
チームビルディング

健全な労使関係の構築

 当社は、各拠点から選出された社員代表と会社が対話する「労使協議会」を年2回実施し、規定の改定などがある場合は適宜対話の機会を設けています。協議会では労働時間や労働環境、給与などの労働条件全般をテーマに意見を交換し、健全な労使関係を築いています。なお、決議事項は各拠点での情報共有やイントラネットで社員に周知しています。

ダイバーシティ

成長と交流を目的とした自由参加のコミュニティ「toyogosei café」

employee_2021_05.jpg 成長と交流を目的とした自由参加のコミュニティ「 toyogosei café」をスタートしました。若手社員には拠点ごとにキャリア開発を考えるコミュニティ「café」を開催しています。今後のキャリアを考え、行動したいと思っている社員や悩みがある社員が集い、新たなものの見方や考え方を感じとり、ネットワークを広げ、行動していく、その「きっかけとなる場」をつくっています。

 自分自身の強みと価値観を認識し、今後の目標と実現に向けた行動計画をご自身で探っていくことをサポートしています。 また、管理職には、持続的な成長が可能な「イキイキ組織づくり」を考えるコミュニティ「 マネジメントcafé」を開催しています「。イキイキ組織づくり」に向けて、毎月1回一流のゲストをお招きし、さまざまな角度から組織運営に関するさまざまな課題解決のヒントを探求するとともに交流を図っています。

組織活性化に向けた社長と若手社員との座談会の実施

 当社では、社長と若手社員が会社と個人の成長に対する思いや課題について、ざっくばらんにディスカションを行う機会として、座談会を実施しています。2017年より各事業所にて実施し、若手社員からは、普段抱えている悩みや現場での課題について社長と直接話せる機会となり、仕事のやりがいや組織活性化につながっています。また「安全」や「品質」などのテーマ別にキーマンと社長による座談会に拡大しています。引き続き、人材交流を図り、組織活性化の一環として実施していく予定です。

社長と語るTable talk