社外取締役メッセージ

将来の成長機会を捉える適切な意思決定を支援

社外取締役
鳥井 宗朝
 当社は創業以来、「人類文明の成長を支える」という理念のもと、技術力を基盤に事業を拡大してまいりました。近年では、AI需要の拡大を背景に先端半導体分野が成長し、これに伴い、当社の感光材や超高純度溶媒などの需要も急速に高まっています。一方で、事業の急成長や設備コストの高騰に起因する収益性の低下、不透明な市場環境への対応といった課題も顕在化しています。
 こうした状況を踏まえ、取締役会にはより戦略的な議論の場としての役割が求められています。取締役会の実効性を高めるためには、議題を精選することで、事業の方向性や将来ビジョンに関する審議を深めることが重要です。特に、資本コストを意識した経営判断や、サステナビリティを含む長期視点での議論を充実させることが更に必要であると考えております。
 指名・報酬諮問委員会では、後継者育成や役割・成果に応じた報酬制度の検討を進め、多様な人材が活躍できる環境の整備に注力してまいります。また、急激な市場変化や地政学的リスクなど、将来の不確実性に備えるため、リスク管理の観点から助言・監督を行い、持続的な成長に資する投資や資源配分について客観的な視点を提供してまいります。
 今後も社外取締役としてこれまでの知見と経験を活かし、取締役会の改革、サステナブル経営の推進、そして将来の成長機会を捉えるための適切な意思決定を支援してまいります。

情報開示を通じてステークホルダーとの対話を推進

社外取締役
松尾 時雄
 当社のコーポレートガバナンスレベルの点検は、取締役会によるガバナンス・コードへの準拠状況や取締役会の実効性評価を通じて、毎年行うことが定着してきました。今後も継続的に課題を抽出し、ガバナンスの質を高めていく取り組みを確実に実施していくことが重要です。継続的な事業成長を実現している当社は、執行レベル会議体での議論・意思決定の質を高め、その内容を踏まえた取締役会での議論を高度化していくことが求められています。また、取締役会には、経営戦略への関与に加えて、リスク管理体制の監督や、従業員を含めたステークホルダーとの対話も求められています。社会に向き合う場合どのような視点で物事を見ていく必要があるのか客観的で建設的な意見を述べさせていただくようにしていきます。
 当社のサステナビリティ経営における重要視点は、「安全」「人的資本」「社会・環境」「事業継続」と理解しております。社外ステークホルダーからの期待にお応えするという観点では、安全最優先・無事故を基本に、従業員の相互理解と成長を促進し、環境負荷低減への取り組みにも注力しながら、高品質な製品を安定的かつ継続的に市場に提供する会社であり続けるということです。企業価値にも大いに影響するESG関連データの開示は進みましたが、今後は目標設定を一層明確化し、その達成に向けてPDCAサイクルを回していくことが課題となっています。SDGsへの貢献をステークホルダーに十分理解していただくにはデータに基づく説明が不可欠ですので、今後も着実に推進されるようお願いします。