素材産業としての責任

東洋合成工業は、製品開発から製造、物流、納品後の品質保証までを品質と捉え、品質マネジメントシステムの継続的改善に取り組み、お客様に信頼してお使いいただける製品の安定供給を目指しています。また、事業の基本となる化学物質管理と労働安全衛生には万全の配慮を行っています。



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創業以来変わらない品質へのこだわりと、常に一歩先を目指した品質への追求が、東洋合成品質です。
化学の素材メーカーならではの経験と技術をフルに活用して、高品質と安定供給を実現しています。
また、社員一人ひとりの意識の高さが、高品質を支える力になっています。

活動報告

グローバルニッチトップを支える品質管理

material_2020_01.jpg感光性材料の強みは、厳しい最先端の要望に応えられる厳格で安定した品質管理と開発体制、それを実現できる生産技術力です。わずかな品質の違いや普段の検査では見えない品質の違いがお客様での不具合につながることがあり、継続的な品質のモニターによる工程パラメーターの傾向管理を実施しています。また、原材料や工程、製品品質の安定化のため、日々の改善を積み重ねています。量産化に至っては、半導体の集積度向上に伴い、微細化の進化はスピードアップしており、試作品を早期に立ち上げることが必須となっています。

material_2021_01.jpg感光材事業部
感光材製造技術2課 課長
細井 康弘
安全に、かつ安定した品質の感光性材料を生産し続けるため、関係部署と連携しながら日々課題に取り組んでいます。お客様の目線から当社の生産現場の目線まで、さまざまな視点に立ち課題を捉え、柔軟な思考でスピーディに改善へとつなげられる力が感光材製造技術部門の強みです。

material_2020_02.jpg千葉工場 感光材品質保証部 感光材品質保証課 課長
上條 章弘
「東洋合成なら安心して任せられる」と信頼いただけるサステナブルな品質保証が不可欠です。グローバルニッチトップ企業100 選の受賞を受け、当社への期待を使命として受け止め、現状に留まらず品質・環境マネジメントシステムの仕組みを活用し、継続的改善を進め、今後も世界No.1品質で未来社会を支えていきたいと考えています。

"ダントツ"品質の高純度溶剤を目指して

material_2021_02.jpg電子材料分野で使用される溶剤に求められる品質水準は、感光性材料と同様に年々厳しくなっています。
当社では、半導体産業で求められる水準の高純度・低不純物(有機不純物、金属、パーティクル)の溶剤製品を実現するために、継続的なプロジェクト活動を行ってきました。今年度からは、中期経営計画で掲げる "ダントツ"品質の製品をお客様へ安定的に供給できるようにするため、プロジェクト活動の範囲を拡げて、部門横断で取り組みを進めています。このような活動により、更なる顧客満足度の向上を果たしていきます。

material_2021_03.jpg化成品事業部 化成品開発技術部
化成品開発課 係長
宇野 繁理
プロジェクトは、極微量な不純物を分析できる技術の確立(見える化)→実力値の把握→改善の流れで進めています。
今後も改善を進め「東洋合成の製品でないとダメだ」と言っていただける品質を維持していきたいと考えています。

自動化により安定した蒸留精製を実現

material_2020_03.jpgお客様が監査でよく聞かれることは、蒸留塔の洗浄方法や洗浄基準、蒸留精製中の工程管理についてです。蒸留塔は多品目を精製しているため、前に蒸留精製した品目が残ると不純物として製品に混入します。監査では実測値や理論的な設定根拠を説明し、お客様の安心を得ています。また、工程管理については、6時間ごとの留出液の品質確認及び蒸留精製時の工程パラメーターを自動で記録し、SPC(統計的工程管理)を行い、毎ロットについて工程異常がないことを確認しています。品質と工程パラメーターの両面を管理し、安定した蒸留精製を行うことで、お客様の安心を得ています。

material_2020_04.jpg化成品事業部 化成品生産統括部 淡路工場 淡路生産課 主任
西村 昌紘
生産現場ではExapilotを導入し、洗浄工程の自動化を行っています。自動化を行うことで人によるブレをなくし、前製品(不純物)の混入リスクを最小限にしています。また、製造で使用する原料の分析結果から製品の品質を想定し、常に同じ品質の製品が作れるように運転の最適化を行っています。

輸出管理

当社の製造する製品のなかには最先端の技術を有し、安全保障貿易管理上の規制を受けるものがあります。当社では経済産業省に承認された輸出管理規定を定め、社長を責任者とする全社体制を構築し、適正な輸出管理に努めています。

※安全保障貿易管理とは:我が国をはじめとする主要国では、武器や軍事転用可能な貨物・技術が、我が国及び国際社会の安全性を脅かす国家やテロリスト等、懸念活動を行うおそれのある者に渡ることを防ぐため、先進国を中心とした国際的な枠組み(国際輸出管理レジーム)を作り、国際社会と協調して輸出等の管理を行っています。

物流安全

SDS

東洋合成工業では、当社が生産しているすべての製品について、その製品を使用されるお客様の国の法規制に対応するSDS※を作成し提供しています。

※SDS:安全データシート(Safety Data Sheet)の略語です。化学物質の物理化学的性質や危険性・有害性及び取扱いに関する情報を化学物質等を譲渡または提供する相手方に提供するための文書です。

イエローカード

東洋合成工業では、製品輸送中の事故など不足の事態に備えて、緊急時の措置方法や連絡先などを記載したカードを作成し、輸送するタンクローリーなどの運転手に配布しています。

化学物質の管理

感光材事業部

東洋合成工業では、お客様に新しい価値ある製品をご提案する際に、新規化学物質を取り扱う機会があります。新規化学物質は、新たな可能性が期待出来る一方で、人体や環境に対する危険有害性が未知であります。

新規化学物質の製造・販売は、化学物質の審査および製造等の規制に関する法律(化審法)、および労働安全衛生法(安衛法)の遵守が義務であります。新規化学物質の製造は、政府当局に事前に届出る必要があり、加えて確認数量の枠内で製造しなければなりません。

法令遵守を確実にするために、新規化学物質の無届出製造や確認数量枠の逸脱がないか、定期的に検証を行っています。この法令遵守活動を推進することで、新製品の御提案、持続可能な製品供給を支えています。

化成品事業部

化学物質の登録・評価・許可・制限に関する規則(REACH)が2007年6月1日に発効しました。REACH 規則の目的は、「人の健康と環境の保護」、「EU化学産業の競争力の維持向上」などであり、化学物質のほとんどすべてを対象とした化学物質総合管理の新体制を構築するための規則となります。

この規則では、1企業につき年間1トン以上の量をEU域内において製造および輸入する化学物質について、欧州化学品庁(ECHA)に登録することが義務付けられています。
当社は本規則を順守しており、これまでにEU域内へ販売している製品のうち3物質の本登録を実施しました。今後は、予備登録した残りの約40物質の対応スケジュールを作成してありますので、登録最終期限「2018年5月31日」までに必要な物質の本登録を確実に実施していく予定です。



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東洋合成工業では、社長をトップとする環境安全委員会を設置し、各事業所の安全衛生委員会を中心に、安全を最優先とした事業活動を行っています。

活動報告

労働災害防止対策

material_2021_04.jpg本年は、休業災害が1件発生し、度数率0.73%、強度率は0.00%となりました。再発防止に努めるとともに、労働災害ゼロを実現するため、リスクアセスメントおよび従業員への安全教育を継続して実施しています。
労災およびトラブルが発生したときに速やかに事故の調査を行い、現場のヒアリングに基づく課題解決に向けた原因を究明するとともに、実現可能な再発防止対策を実施しています。

material_2021_05.jpg本社 環境安全部 担当課長
奥瀬 恭規
現場の施設・設備のほか、作業環境の状況、法令面など、さまざまな角度から分析して、現場担当者の方とともに改善点の是正対策を考えて、支援していきます。社内に同様の状態がないか調査展開して、事故発生の予防に努めています。

material_2020_06.jpg本社 環境安全部 担当課長
堤 清彦
まず、作業する人が安全に作業しやすい環境かどうかの視点で重点的に調査します。当時の状況を再現し、作業者の声を聞いた上で、実現可能な施策を考えます。他に類似した危険性はないか全社へ展開し、労災撲滅に取り組んでいます。

健康管理への取り組み

material_2021_06.jpgCO₂モニターにより、実験室のCO₂と温湿度、VOCをチェックしています本年の定期健康診断受診率は、新型コロナウイルス感染症による受診延期があったものの、昨年より0.2%増の99.8%となり、有所見率については昨年より1.5%増の38%となりました。新型コロナウイルス感染症の影響により、従来と同等の身体活動が難しくなっている側面が影響してきていますが、社員の健康増進と生活習慣病予防のため、産業医監修のもと健康診断結果の段階別ケアを綿密に行っていきます。また、従業員の心身の健康を従来と変わらず保つため、対面での産業医面談の他に、オンラインでの面談や産業医講和を実施しています。

material_2021_07.jpg感光材研究所 研究管理課 課長
中村 隆秀
「新型コロナウイルスから所員を守る!」命としてさまざまな対策を打ってきました。インフラ面では、パーテーションの設置、CO₂モニターでの換気の見える化、トイレの自動水栓とセンサーライトによる非接触対策、検温計、消毒液の設置を実施し、習慣化を推進してきました。
コロナ禍では、人との接触回数を減らす働き方が重要です。風邪の症状があった際の在宅勤務、デスクの分散化、時差出勤や車通勤への切り替えなど、今後も適切な感染対策に努めていきます。

material_2020_08.jpg感光材研究所 研究管理課
国宇 珠美
感光材研究所では、新型コロナウイルス感染症の発生を受け、早期から消毒液を各所に設置し、「手を洗おう」シールの貼り付け作業をするなど、従業員をウイルスから守る心構えをしてきました。
また健康診断では、検査内容ごとに会議室を分け、換気を行いながら少人数ごとに実施し、安心して受診いただけるようにしました。