TOYO GOSEI 東洋合成工業株式会社


製品紹介


用途別

ライフサイエンス
LifeSciences
ライフサイエンス

三次元細胞培養システム“Cell-able®

三次元細胞培養システム国内外の研究機関・病院との共同研究を通じて、初代肝細胞・がん細胞株・患者由来がん細胞・iPS細胞・幹細胞など、様々な細胞の培養が可能となる新たな三次元培養システムを開発しています。
これにより医薬品の研究開発のみならず、薬物感受性試験等、臨床現場での適用を目指しています。


  • Cell-able®概要
  • 製品リスト/マニュアル
  • テクノロジー/アプリケーション
  • 学会発表/論文

テクノロジー

1. 三次元培養について

通常の細胞培養用プレートを使用した二次元培養は、細胞が伸長するように細胞培養表面に接着し、細胞間相互作用が取りにくい環境です。そのため、必ずしも生体内を反映した培養方法とはいえません。これは、基礎研究のみならず医薬品の研究開発においても大きな課題となっています。

それに対して三次元培養は、細胞塊(スフェロイド)を作成することによって、細胞同士の相互作用を促進し、より生体内に近いと考えられている培養方法です。三次元培養することによって、タンパク質・遺伝子の発現レベルが変化することや分化が促進されることがわかっています。

2. Cell-able®の概要

Cell-able®は三次元細胞培養用に特別に加工されたマルチウェルプレートと培地からなります。Cell-able®はプレートの底面に均一のサイズのスフェロイド(細胞凝集塊)を形成することが可能です。現在、初代がん細胞、初代肝細胞、幹細胞、セルラインの三次元培養に利用されています。

3. ウェル底面への特殊な表面加工

Cell-able®のウェル底面には、水溶性感光剤のポリマーによる微細なパターニングが施されています。

4. ウェル底面のパターン形状とサイズ

細胞が接着して培養される領域は直径100μmの円形であり、円の外周の間隔は100μmになるように配置されています。96-ウェルプレートの場合、1ウェルにおよそ920の円が配置されています。

細胞が播種された後、細胞は円形の接着領域に凝集し、スフェロイドが形成されます。

動画「スフェロイドが形成されるまで」

動画では、肝細胞を把種した後にスフェロイドが形成されるまでを見ることができます(48時間を40秒に短縮しています)。

動画はこちら

5. スフェロイドの例(96-ウェルプレート上での初代肝細胞)

Cell-able®により三次元培養された初代肝細胞は、元の組織に近い状態を再現します。
そのことにより、肝細胞の機能を維持しつつ、長期間の培養を可能とします。

アプリケーション

1. がん研究
がん研究Cell-able®:がん研究へのCell-able®技術の適用

Cell-able®は、患者由来のがん細胞を用いて抗がん薬の薬剤感受性試験を行うことが可能です。

詳細な情報はこちら(924KB)

2. 薬物動態・毒性研究
薬物動態・毒性研究Cell-able®は肝機能を8週間維持

Cell-able®を用いたヒト凍結肝細胞の三次元培養では、薬物代謝酵素CYP3Aの基礎活性、酵素誘導能及びアルブミン産生能が8週間維持されました。また、取込・排泄トランスポーター活性の維持も確認されました。このことにより、Cell-able®は薬物の取込、代謝、抱合、排泄機能の評価系に利用することが可能です。

詳細な情報はこちら(1,132KB)

薬物動態・毒性研究Cell-able®により化合物に起因する肝障害を検出

Cell-able®を用いてヒト凍結肝細胞を三次元培養し、合計18種類の化合物を曝露しました。 3週間にわたる化合物の低濃度長期暴露の結果、毒性の発現を検出することができました。また、代謝物を測定し、これまでin vitroの評価系では検出が難しいとされていた代謝物を検出することができました。

詳細な情報はこちら(146KB)

3. PXB-ableTMによるDILI(薬物性肝障害)予測
Cell-able®とPXB-cellsTMを用いたDILI予測系を確立
  • Cell-able®3次元培養プレート上でPXB-cellsTM(キメラマウス由来新鮮ヒト肝細胞)を培養し、ハイコンテントスクリーニングシステムを用いた薬物性肝障害(DILI)予測方法を確立しました。この安定した肝細胞培養の実現により、薬物を長期間暴露することが可能です。
  • PXB-cellsTMと凍結ヒト初代肝細胞を用いたDILI予測の結果を比較したところ、一致率94.4%で、高い相同性を示しました。
  • これらのDILI予測系は過去の報告*と比較して、感受性・特異性ともに同等以上でした。
ハイスループットアッセイを実現
  • 多重蛍光染色を行い、ハイコンテントスクリーニングシステムを用いて画像撮影・解析を行うことで、複数の測定項目を同時に計測できるため、高いハイスループットを得る事ができます。
Ready-to-use
  • Cell-able®にフィーダー細胞とPXB-cellsTMを播種した状態でお届けいたしますので、すぐに3次元培養肝細胞を用いた実験を開始できます。
トランスポータブル
  • 輸送が可能なため、例えば薬物曝露と測定を別施設で実施可能。施設間差、手技間差等も軽減できます。
  • * 1) Xu et al. (2008).Toxicological Sciences 105, 97-105
    2) Khetani et al. (2013).Toxicological Sciences 132, 107-17

詳細な情報はこちら(3,087KB)


Copyright (C) Toyo Gosei Co., Ltd All rights reserved